SPAZIO

株式会社SPAZIO建築設計事務所

燕沢東部公会堂 (地区集会所)

東部町内会は、30年前の300世帯から現在の700世帯(2001年現在)に倍増し、更に増加傾向にあります。新築にあたり、既存公会堂床面積に対して、学区6町内集会所床面積と世帯数データを基に予算を加味した上で適正な規模が検討されました。
一方、この地区は古くより町内住民間の結びつきが強く、行事も活発で、15〜100人の集会が年間300回を超える実績がある事から、その広さを利用形態に応じて分割に対して多様に使用できる集会施設の設計が求められました。
計画は、施設用途別に―顕饉次↓∩匕法↓トイレの3ゾーンにまとめ、それらを「トオリ」で結び連係を図りました。トオリは、受付・調理・談話スペースとして、また行事の舞台裏などと多目的に活用するなど3ゾーンがよどみなく連結する様期待しています。
また、南側に開かれた高窓から差込む光は、勾配天井をつたい欄間を通じて北側のトオリに達し、トップライトと共に明るさと開放感を与え、その傾斜と窓により、風通しも確保できるよう計画されています。
公会堂前広場には、30年前に既存公会堂の新築記念として桜を2本植樹され、以降、毎年町内会住民の花見の場として楽しまれてきました。
今回の計画で、1本を伐採することになりましたが、表札とベンチに生まれ変わり、新公会堂に新たな息吹を与えてもらっています。

  • 所在地  仙台市宮城野区燕沢東
  • 構造   木造平家建て(KES構法)
  • 竣工   2005年10月
  • 敷地面積 425.99
  • 延床面積 185.43
撮影/中吉 満(アートプロフィール)

01
南側外観。
表札は、今回の計画で伐採された桜の木を再利用したものである。


02
集会室。
奥は和室、右が広場、左側がトオリとなっている。


03
集会室から高窓越しに広場の桜の木を望む。


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トオリ。
欄間とトップライトにより光が差込み、明るさを確保している。
奥正面がどなたでも利用できるひろびろトイレ、奥左側が男女トイレ。
手前右側が集会室、左側が安全性に配慮し新たにIHヒーターを導入したキッチン。